抄録
前報(その1,2)では、著者らが開発した環境対応型抗菌・防かび床材(以下、本床材と略記)の抗菌・防かび性能と諸物性、薬品および熱水に対する性能の評価結果等について述べ、抗菌および防かび床材としての要求性能を十分に満足していたことを報告した。本報は、本床材・工法を病院施設の現場に適用し、施工性と仕上げ状態および施工後、約1年経過した本床材と一般の床材について細菌および真菌の微生物調査を実施した。その結果、本床材は、施工性と施工後の仕上げ状態が良好であるとともに、一般の床材に比べて細菌、真菌の菌数が少なく、それらの菌の繁殖が認められないことから、病院における床材表面の微生物汚染対策として有効であることが実証されたので報告する。