2020 年 46 巻 1 号 p. 150-153
釧路湿原幌呂地区では,地盤切り下げや未利用排水路の埋め戻しによって,湿原植生の回復を目指す自然再生事業が行われている。一方,地下水比高と成立植生との関係が明確になっていないため,地盤切り下げ後に,外来種の侵入定着も確認されている。そこで本報告では,3Dレーザスキャナーを用いて詳細地形測量を行った。また,地下水位コンターの差分から,比高コンターを作成し,成立植生との関係を調査した。その結果,外来植物を含む群落は,比高0.6 m以上の環境で見られること,比高0.2 m未満の環境では,外来植物を含む群落はなく,目標とする湿原植生が成立し易いことを把握した。