抄録
弾性接着剤とモルタルを用いた外装タイル張りRC造実建物で、ひび割れ発生状況と弾性接着剤張り12年経過後のタイル接着強さを調査した。モルタル張りのひび割れ発生率0.87%に対し、弾性接着剤張りのひび割れ発生率は0.07%と少ない結果であった。更に、タイルを剥がしタイルひび割れと下地ひび割れの関係を調査した。その結果、モルタル張りでは下地ひび割れと同じ形でタイル表面ひび割れが発生しているのに対し、弾性接着剤張りでは下地に0.2mmのひび割れがあってもタイル表面にひび割れが認められず、下地のひび割れを緩衝することが確認された。また、弾性接着剤張り12年経過後のタイル接着強さに大きな変化がないことも確認された。