抄録
サッカーボールは近年のパネル形状の変化に伴ってボールの空力特性,特にドラッグクライシスの様子が変化している.その空力特性の変化をもたらしているのが,ボール周辺の流れの変化である.それらを捉えるための様々な可視化計測技術を紹介した.抗力特性の変化は,ボールを構成する各パネル面での層流域,乱流域の成長が異なるために生ずることを油膜法によって示した.またボール後流がレイノルズ数で変化する様子を四塩化炭素発煙法による風洞実験及び射出実験結果を示し,後者においては煙解析によりブレと後流の変化が関係することを示した.さらにタフト法による後流映像変化と検力計による横力変動の関係を紹介した.低回転によるボールのブレ変動の関係も高速度ビデオ映像解析によって示している.