抄録
コンクリート表面の仕上がり状態を規定する要素は肌合い(テクスチャー)に関するもののほか、仕上がり面に現れる表面の密実さの度合いなどが挙げられる。これらは、調合や材料に起因するだけでなく、打込み・締固めなどの施工方法の影響が大きい。そこで、本報告は、施工方法の違いによるコンクリート表面の仕上がり性状に関する研究の一環として、打込み方法および養生方法の違いによる表面色への基礎的な傾向を把握することを目的とした。ここでは、壁および床状の模擬試験体により、L*a*b*表色系による表面色および光沢度を測定した。その結果、明度、彩度および光沢度について顕著な傾向の見られる条件として、バイブレーターの挿入時間、型枠の種類、水セメント比および剥離剤の塗布となった。