抄録
日本には、建築用金属材料の焼付け塗装に関する公的な標準仕様書は現存しない。したがって、焼付け塗装が採用される場合には、設計図書において詳細な塗装仕様が特記されなければならない。しかし、現状では塗装仕様に関しては製造者に一任されており、外観的な製品検査のみが設計者や監理者によって実施されることが、一般化している。このような状況において、実際の施工に採用される内装用鋼板の実部材に対する標準的な仕様による試験塗装を実施して、実測された硬化塗膜の厚さから設計仕様及び製造仕様の詳細を検討したケーススタディを紹介する。その結果から、焼付け塗装の仕様を決定する具体的な方法や標準化に関する提案をする。