抄録
現在、我が国のGDPの約10%は、建設業が占めている。地球環境に多大な影響を与えている建築行為について考える場合、いかに環境負荷を低減するかが課題となっている。そのためには、建物の長寿命・高耐用化が有効であるとされている。また、循環型社会形成推進基本法、建設リサイクル法等の循環型社会の形成に関わる法令が施行されている。建設資材廃棄物の発生量を低減するためにも建物の長寿命・高耐用化を図る等の対応が求められている。本研究では、各種外装材における3,500枚の写真から得られる情報をもとにデータベースの整備を行った。本研究の目的は、「欧米における建築生産について分析を行い、長寿命・高耐用化を推進するための建築外装材について研究を行う」「設計者が、建築外装材の選定を行う際の基礎的資料を作成する」ことである。この結果、欧米における耐用性向上評価は、我が国の建築外装材においても適用が可能であり、有効な評価手法であることが窺えた。