抄録
平成12年から5.5年間屋外暴露した光触媒塗装試験体(13種類)の光沢保持率、白亜化度、明度低下(ΔL)及び光触媒活性(MB分解性、水接触角)を測定した。これらの塗装試験体の中でMB分解活性が明確に認められた試験体は2種類のみであった。得られた結果は以下のようにまとめられる。(1)光触媒を配合する不透明塗装試験体では汚れ防止効果は認められたが、同時に白亜化も認められた。(2)光触媒クリアー層を上塗りとした塗装試験体では、光触媒クリアー層に亀裂が認められたが、クリアー層そのものは保持され、光触媒活性が低下していないことが確認された。(3)また、光触媒クリアー層が剥離、消失したと考えられる塗装試験体の中で白亜化が進行したものは汚れが少ない。