抄録
筆者らは,小型で携帯が可能な試験機とその試験方法を開発しており,既報〔長谷川哲也:新型表層強度試験器によるテラコッタの強度劣化および含浸強化処理効果の評価,日本建築仕上学会2005年大会学術講演会(1637),pp.155-158〕で述べたように,歴史的建造物の外装テラコッタに対しての相対強度の評価が可能なところまで開発は進行している。本報では,機器のさらなる測定精度の向上を試みるとともに,今後,モルタルおよびコンクリートの強度推定に対する可能性をも検討することを念頭におき,セメントペースト硬化体の圧縮強度の推定方法の検討を行った。その結果,セメントペースト硬化体に対し,圧縮強度推定用の検量線作成の可能性を示した。