抄録
都市部の社寺建築は、建築基準法や消防法などの制約により大規模木造の建築が許可されないことが多い。本報告は、著名な大規模な本堂の増築工事の仮設、型枠、鉄筋、コンクリートに関する工事を報告する。本件の工事では、旧本堂とのバランスを配慮した設計が行われた。その為 軒先の大きさや断面寸法が大きくなり、コンクリートのクリープや打設時の動荷重による動きが有る中、高い仕上がりの精度が求められた。そこで。軒先をささえる仮設構築物などの検討と型枠施工方法の検討に従来の工法の加え特別の配慮が必要であった。その施工内容を報告するものである。