日本建築仕上学会 大会学術講演会研究発表論文集
2009年大会学術講演会研究発表論文集
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塗布型漆喰塗装システムの開発研究
*杉島 正見高野 亮安部 繁行大森 弘勝
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会議録・要旨集 オープンアクセス

p. 045

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抄録
消石灰を主成分とする漆喰は、日本の伝統的な左官建材で、地球・生活環境に優れることで見直されてきている。本研究において、スサ、骨材(砂)を配合することなしに、乾燥時の収縮亀裂発生の課題を解決し、ローラー、刷毛にて塗装することが容易な漆喰塗料(塗布型漆喰)を開発した。本塗料は、シックハウス症候群、化学物質過敏症などの原因物質を含まず、自然素材の独特な風合いと質感に加え二酸化炭素の吸収、吸放湿性、消臭性、ホルムアルデヒド吸着、抗菌性など漆喰の有する良さを兼ね備えている。本報告では、それら機能の評価結果ととも、新たに抗ウイルス性の機能を見出し、効果の確認も行った。また、室内汚染対策として表面処理材も開発し、その評価結果も含めて報告する。
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© 2009 日本建築仕上学会
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