抄録
粉体塗装は環境負荷の少ない表面仕上として注目されている。そこで、一般社団法人軽金属製品協会では、アルミニウム合金製建築材料用粉体塗装の耐久性調査委員会を設置し、粉体塗装が主流となっている東南アジア、東アジア、東欧の3地域において実態調査を行った。本報ではその調査結果をまとめて、アルミニウム合金製建築材料に対する粉体塗装の適用について以下のように考察する。(1)ポリエステル系粉体塗装は施工後10年程度経過した場合も顕著な劣化は認められず一様な変化を示す。(2)耐食性に優れるアルミニウム合金の適用は素地の腐食を防ぐ上では有効である。(3)軽い水拭きなどの表面清掃は美観維持のために有効である。今回得られたデータをもとに統計的な解析による日本国内での耐久性予測を行い、適切な普及展開を図っていく。