抄録
2010年大会学術講演会にて発表した「漆喰塗材の施工性改良の検討その1湿式塗壁工法の施工性試験」についての続報である。前回の発表では漆喰塗材と謳われている製品を調査し、官能評価を行ったが一長一短の評価であった。今回の発表では漆喰の機能性を最大限発揮できる様合成樹脂を含まない製品を選択し仕上工法を検討した結果ローラーで塗り付けコテでおさえる事で平滑な仕上を実現させた。これらの複合工法での見本を膜厚や付着強度や吸放湿性能などの性能評価を行った。従来の漆喰仕上より安価で消費者に提供できる事を確認出来たが、さらに検討を行いより施工要領方法を確立させて行く計画である。