抄録
建築物の主要構造部には、火災時における荷重支持能力、遮熱性等の耐火性能の確保を目的として、防火被覆を設置するのが一般的である。せっこうボードは木質構造の防火被覆として、重要な役割を担っているが、その組成などが遮熱性に与える影響については、十分に把握されていなかった。ここでは、せっこうボードの組成と遮熱性の関係を明らかとするため、電気炉等を用いたせっこうボードの加熱実験を行い、温度上昇特性、熱拡散率等を把握した。加熱実験によれば、ひる石、ガラス繊維を添加することにより、遮熱性が上昇することが明らかとなった。また、耐水性を付与した強化せっこうボードは微量の可燃材を有するが、それが遮熱性に与える影響は確認できなかった。