外断熱材料システムにおける水蒸気移動過程の可視化を試みた。総括熱貫流率が初期値から120%に増大(断熱性が83.3%に低下)したときに、システムの寿命とする考え方を示すとともに、断熱材の含水率に大きく左右されることを示した。また、高分子仕上塗材を介しての外気水蒸気の非定常拡散過程をモデル化し、外装FRCおよび断熱材中の水蒸気濃度の経時変化の数学的定量化を行った。また、その状況について、数学的演算ソフトMathemaica Ver10.1を利用し、数値解析による水蒸気移動過程の2次元表示での経時変化を画像として示した。材料システムの寿命設定として、有効であると考えられる。