日本外科系連合学会誌
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症例報告
乳癌術後22年目に腹膜播種による腸閉塞をきたし腹腔鏡補助下結腸切除術を施行した1例
坂本 承小池 伸定
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キーワード: 乳癌, 腹膜播種, 腸閉塞
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2024 年 49 巻 4 号 p. 403-410

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抄録

症例は71歳女性.49歳時に他院で左乳癌(浸潤性小葉癌)に対して左乳房全切除および腋窩リンパ節郭清術を施行された.22年後に嘔吐および腹痛を主訴に当院を受診し,精査の腹部造影CT検査にて下行結腸脾彎曲部の腫瘍による腸閉塞を,また骨シンチグラフィでは胸腰椎・骨盤・左鎖骨・右上腕骨骨頭・右第6肋骨に異常集積像を認めた.腸閉塞に対して腸管減圧を図った上で待機的に腹腔鏡補助下左結腸切除術を施行した.切除標本の病理所見では浸潤性小葉癌に矛盾せず,乳癌の腹膜播種,多発骨転移と診断された.乳癌術後の腹膜播種が生前に診断され,腸閉塞として発症することは比較的稀である.また乳癌は術後に晩期再発することが知られているが,20年以上経過して再発することも比較的珍しいとされる.腹腔鏡補助下での外科的な腸閉塞治療を通して,このような貴重な症例を経験したため,若干の文献的考察を加えて報告する.

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© 2024 日本外科系連合学会
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