主催: 日本建築仕上学会
会議名: 日本建築仕上学会2018年大会学術講演会(第29回研究発表会)
回次: 29
開催地: 東京大学(弥生)弥生講堂 一条ホール(農学部)
開催日: 2018/10/24 - 2018/10/25
p. 29-32
筆者らは、日本建築仕上学会においてアルミニウム合金材料の工場塗装に対する環境に配慮(人間の健康・安全確保と地球環境の保全)した仕様を確立するため、2006年から研究委員会を設置して、実験的な研究を推進して多数の成果を継続的に報告している。既に2013年には、実験的な研究成果を含めて環境配慮を意識した溶剤系塗装に対する標準仕様書を発行している。しかし、溶剤系塗料を使用する限り、十分な環境配慮にはならないと考えられる。したがって、さらなる研究を推進したうえで、人間や環境に有害な材料を使用しない素地調整および有機溶剤を含まない塗料を組合せる塗装仕様の標準化を検討して、粉体塗装仕様に対する標準指針を提案するに至っている。その基本的な考え方は、以下の通りである。(1)素地調整としては、陽極酸化皮膜処理を優先的に採用する。また、現状の日本における建築材料の製造実態を考慮すれば、陽極酸化皮膜処理の採用に限定するものではなく、塗装工場の設備および採用する薬剤の特性を勘案した処理工程および品質管理体制を確立して、化成皮膜処理を適用可能である。(2)塗装工程には、有機溶剤を削減した塗料としては粉体塗料を採用する。(3)提案する塗装仕様に適用する化成皮膜処理薬剤および粉体塗料に対する品質規格を規定して、塗装仕様の品質を確保する。