日本理科教育学会研究紀要
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児童・生徒の分類能力に関する考察(Ⅲ) ―特に幼児・低学年児童を中心にして―
森本 信也
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1981 年 21 巻 2 号 p. 39-50

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抄録

分類能力の発達過程や幼児および低学年児童の分類能力を面接法によって調査した。そのデーターを分析した結果以下の事項が明らかになった。また,内外の理科教科書における分類活動の内容を比較・検討したところ,調査結果を説明する示唆を受ることができた。(1) 一重分類能力は,小学校2年生程度でほとんど獲得されていた。また,多重分類能力は,小学校3年生でもほぼ半数程度の者しか獲得されていなかった。(2) 一重分類課類を達成しえなかった子どもに,簡単な示唆を与えた後,再度課題を遂行させた結果, 8割以上の子どもが課題を達成した。(1), (2)で述べたようにわが国の初等教育課程における分析では,分類能力の形成が幼稚園から小学校に向って必ずしも円滑に進んでいないとみられる点がある。これについて,わが国と外国の理科教育の資料を比較した結果,以下の(3), (4)のような点が指摘できる。(3)わが国の幼稚園の指導書においては,分類活動が取扱われているが,小学校においては,それが明確ではない。(4) 諸外国の理科教科書においては,幼・小・中一貫して,分類活動が重視されていた。また,これらの活動は,ピアジェの分類理論に合致していた。更に,分類活動の前提となる能力として,事物の属性の観察,同定,系列化が共通して重視されていた。

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© 1981 一般社団法人日本理科教育学会
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