コンセプトマップ法をベースとした「知識ウェブ」を開発し,実際の授業でその利用のされ方を事例的に検討した。知識ウェブの特徴の一点目は,子どもたちが表現した知識を彼ら自身がタイプ分けする活動を取り入れることであった。二点目は,ラベル間の関係に対する自信度を表記させることであった。三点目は,作成の手続きに対話の要素を取り入れることであった。単元「電流のはたらき」の導入部において,第6学年1クラス36名を対象に知識ウェブを導入した授業が実施された。命題だけではなく,ストリング,イメージやエピソード,自信度などの多様な知識を簡単に表現することができ,知識ウェブの授業における利用可能性が事例的に示された。