ソフトウェア工学の基礎ワークショップ論文集
Online ISSN : 2436-634X
第32回ソフトウェア工学の基礎ワークショップ(FOSE2025)
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プログラミング演習における細粒度履歴データを用いたコード流用の特定と分析
新 伊織戸田 航史井垣 宏
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p. 33-42

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抄録

コードの流用,すなわちコードをコピーして別の箇所で再利用する行為は広く行われている.コードの流用は常に問題となるわけではない.実装の手段として良いコード片を様々なコードベースから取得することは広く行われており,最近では生成AIから出力されたコードの流用も行われている.本研究では,大学のJavaプログラミング演習における学生のソースコード流用行動を細粒度履歴データを用いて分析する.細粒度履歴データは授業中に収集された47万件を超えるコードスナップショットである.正規化およびハッシュ化を用いてスナップショット間差分からコードの流用と思われるスナップショットペアを検出する.流用元が(1)自己か他者か,(2)同一課題内か別課題か,の2軸4種類に分類し,その発生頻度や規模,時系列的な発生タイミングを詳細に調査した.分析の結果,最も頻繁に発生するのは「自己・同一課題」での流用であり,課題の初期段階や終了間際に多く見られた.また,流用されるコード行数の中央値は8行程度となっており,多くが比較的新しく作成されたものであるが,過去の課題から流用されているケースも確認された.

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