岡山大学大学院医歯学総合研究科
岡山大学医学部保健学科
2001 年 118 巻 1 号 p. 29-35
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ヒスタミンは血管内皮細胞や一次知覚神経終末に存在する受容体サブタイプであるH1受容体刺激を介して, 炎症反応のメディエーターの機能を果たす. 一方, これまでH2受容体を介する免疫応答調節に関する研究報告は数多いが, 相互に矛盾する結果も多い. 本稿では, 最近我々の研究で明らかになったヒト末梢血単核球標本におけるヒスタミンのH2受容体を介するサイトカイン産生調節の結果を中心に, 免疫応答調節におけるヒスタミンの役割について概説する.
日本藥物學雜誌