日本薬理学雑誌
Online ISSN : 1347-8397
Print ISSN : 0015-5691
治療薬シリーズ (4) 脳梗塞急性期
脳梗塞急性期治療薬
―現状と今後の展望
島 克司
著者情報
ジャーナル フリー

2006 年 127 巻 6 号 p. 489-493

詳細
抄録

わが国における脳卒中診療の最近の動向として,脳卒中治療のガイドライン2004と脳卒中データバンク2005の発表がある.また,治療薬としては,急性期脳梗塞に対して推奨レベルAの血栓溶解薬rt-PA(アルテプラーゼ)の静注療法が,昨年末に承認され使用可能となった.脳梗塞急性期の治療薬に関して,ようやく,脳梗塞急性期のわが国における実態から,治療のガイドライン,ガイドラインで勧められる治療薬とその使用と治療成績の実情などを,現場の臨床医のすべてが共有できるようになった.本稿では,脳梗塞急性期の治療薬に関して,ガイドラインで推奨レベルの高い治療薬である,降圧薬,血栓溶解療法のrt-PAと抗血小板療法のアスピリンを中心に,脳梗塞の治療薬の現状の問題点を概説し,今後望まれる脳梗塞治療薬に関しても言及した.

著者関連情報
© 2006 公益社団法人 日本薬理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top