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日本薬理学雑誌
Vol. 135 (2010) No. 4 P 149-152

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http://doi.org/10.1254/fpj.135.149

特集 眼薬理学の最近の進歩

増殖糖尿病網膜症(proliferative diabetic retinopathy : PDR),未熟児網膜症,網膜静脈閉塞症および加齢黄斑変性症(age-related macular degen-eration : AMD)などの後眼部疾患は,網膜における病的な血管新生により惹起される疾患で不可逆的な視野欠損や失明を引き起こす.しかし,これまでこれら疾患に対する有効な治療薬はなく,その網膜血管新生を阻害する薬剤の開発が試みられてきた.近年,強力な血管新生促進因子として血管内皮細胞増殖因子(vascular endothelial growth factor : VEGF)が同定され,さらにPDRおよびAMDの発症に深く関与していることが明らかにされ,VEGFをターゲットとした治療薬の開発が進められてきた.現在では抗VEGF抗体が医療現場において大きな成果を上げ,新たな治療法として確固たる地位を築きつつある.

Copyright © 2010 公益社団法人 日本薬理学会

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