日本薬理学雑誌
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創薬シリーズ(8) 創薬研究の新潮流(25)
コモンマーモセットの創薬研究への応用
佐々木 えりか
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2018 年 152 巻 2 号 p. 94-99

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抄録

これまでマウス・ラットというげっ歯類のモデル動物が医学研究に大きく貢献してきた.その有用性は今後も変わることはないが,近年,非ヒト霊長類の遺伝子改変技術が確立し,よりヒトに生理学的・解剖学的に似ている非ヒト霊長類のモデル動物としての有用性が見直されてきている.実際,特に精神・神経疾患の研究分野では,国内外で非ヒト霊長類を用いた前臨床研究が増加している.本稿では,非ヒト霊長類モデル動物の1つである,コモンマーモセットについて概説し,その疾患モデルについて紹介する.

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© 2018 公益社団法人 日本薬理学会
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