2019 年 153 巻 3 号 p. 111-116
1990年代後半から看護系大学の設置が急激に進み,2018年現在で263校となり,今後もさらに増加する見込みである.卒前卒後の看護学教育における薬理学・臨床薬理学の重要性は言うまでもないが,専門看護師教育,認定看護師教育,さらには特定行為に係る看護行為の研修においても,臨床薬理学教育は必修となっている.その一方で,急激な看護系大学の増加に伴い,薬理学教育に関わる人材の不足は否めない状況にある.「Patient-oriented Pharmacology」の概念に基づいた看護における薬理学教育を充実させることは,薬物治療の質向上,患者の満足度の向上に有効であり,今後は,薬理学と看護の様々な領域の相互理解・相互協力のもと,看護師を対象とした薬理学教育プログラムの提供を行うことが重要である.