日本薬理学雑誌
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創薬シリーズ(8) 創薬研究の新潮流(39)
Microphysiological system(MPS)の期待と現状
石田 誠一金森 敏幸
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2019 年 154 巻 6 号 p. 345-351

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抄録

生体模倣システム(microphysiological system:MPS)とは,MEMS(micro electro mechanical systems)技術を用いて作製された微小な空間に,生体(in vivo)に近い培養環境を再構築したin vitro培養系のことである.薬物動態の観点からは,薬物のADME(吸収-分布-代謝-排泄)を担う臓器を模倣した培養ユニットを潅流する培地で連結したwet PBPK/PDシミュレータと考えることができる.本総説では,薬物動態を模倣するMPSを構成する培養ユニットをbarrier tissue型とparenchymal tissue型に分け,その特徴を解説する.また,それら培養ユニットが満たすべき技術的要件について培養環境と細胞の両面から議論したのち,関連する製品の開発状況について世界的動向を紹介する.

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© 2019 公益社団法人 日本薬理学会
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