がん,感染症,代謝性疾患,環境疾患等の様々な疾患が研究されているが,分子相互作用等の詳細メカニズムは未解明である.本国際シンポジウムにおいて,疾患のメカニズムを明らかとするための新しいアプローチについて議論した.分子ネットワークパスウェイ解析によるがんや感染症等の疾患メカニズム解明に関する発表の後,韓国のDr. Tae-Young Kimから環境疾患の代謝性重水ラベリングについて,スペインのDr. Rosalia Rodriguez-Rodriguezから代謝性疾患治療における視床下部ナノ医療ターゲティングについて,韓国のDr. Chang-Beom Parkから環境疾患評価における方法論アプローチについて発表がなされた.本国際シンポジウムでの議論を契機として,グローバルな疾患研究アプローチについての理解が今後更に深まることが期待される.