日本薬理学雑誌
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プロスタグランジンF安定代謝産物静脈内投与によるモルモット気道反応性亢進とトロンボキサンA2拮抗薬の効果に関する研究
淀縄 聡黒沢 元博
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1994 年 103 巻 3 号 p. 91-99

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抄録
プロスタグランジンF(PGF)安定代謝産物静脈内投与によるモルモット気道反応性の変化を検討した.総量10μg/kgのPGF安定代謝産物である13,14-dihydro-15-keto-PGFを静脈内に1時間持続注入すると,気道粘膜に浮腫を生じることなく,ヒスタミン1.8および3.6μg/kg静脈内投与による気道平滑筋の収縮率が増加した.トロンボキサンA2(TXA2)拮抗薬ONO-NT-126の3,10μg/kg静脈内前投与,およびONO-NT-126の前駆物質であるONO-8809の30,100μg/kg経口前投与は,13,14-dihydro-15-keto-PGFによるヒスタミンの気道過敏性亢進を抑制した.
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