日本薬理学雑誌
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運動失調マウスの脊髄反射電位:TRHアナログの作用と下行性ノルアドレナリン神経系の機能変化
小野 秀樹岡田 啓希本多 基子
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2000 年 116 巻 supplement 号 p. 68-72

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抄録
1)マウスの脊髄反射電位の測定法を確立することを最初の目的とした。麻酔したマウスにおいてラットと同様に単シナプス反射電位と多シナプス反射電位を得ることができた。単シナプス反射電位に対して、TRHは一過性に、DOIは持続的にこれを増強し、tolperisoneは一過性に、baclofenは持続的にこれを抑制した。マウスにおいてもラットとほぼ同等の結果が得られることが示された。2)脊髄小脳変性症の動物モデルとして、cytosine arabinoside(Ara-C) 投与によっておこる運動失調マウス(Ara-Cマウス)を用いた。Ara-Cマウスにおいて脊髄小脳変性症治療薬であるtaltirelinは単シナプス反射を増強した。さらにAra-Cマウスにおけるprazosinとmazindo1の作用の変化から、Ara-Cマウスにおいては、下行性ノルアドレナリン神経系の機能が低下していることが示唆された。
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