抄録
医療分野において治療や検査の手順などの医療従事者の行動に関する
知識を文書化した「医療ガイドライン」が学会などにより公開されており,
各病院においても新人教育用に看護手順書などが記述され,知識の共有
継承に用いられている.しかしこうした手順書には手順だけしか
書かれていない場合があり,行動の根拠や同じ目的を達成する代替手段などが
暗黙的になっているため,知識の体系的な理解や柔軟な運用の妨げとなっている.
本研究では,一般的な手順や行動に関する知識を記述し,記述された
行動の根拠や代替手段の理解を促進するための人間行動モデルCHARMを
提案する.実際の病院で運用されている看護手順書をCHARMにより
記述し,看護行動根拠の理解や手順の柔軟な運用を促進することを目指す.
さらに,その学習支援を目的としたCHARMを閲覧するためのタブレット型
ツールの試作について説明する.