日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集
第28回ファジィシステムシンポジウム
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多目的最適化問題における評価値空間と設計変数空間による測地距離を用いた演算手法の検討
工藤 文也吉川 大弘
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会議録・要旨集 オープンアクセス

p. 637-642

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抄録
進化計算手法の一つである遺伝的アルゴリズムを,多目的最適化問題に適用した,多目的遺伝的アルゴリズム(MOGA)が注目を集めている.近年では,計算機の性能向上にともない,MOGAの工業分野への応用に関する研究も報告され始めている.本稿では,多目的最適化問題の実問題として,ハイブリッドロケットエンジンの概念設計最適化問題を対象問題として扱う.このような実問題においては,MOGAを適用してパレート解を得るだけではなく,得られたパレート解集合から,設計者にとって有益な知見を抽出することも重要な課題となっている.本稿では,得られたパレート解集合における,評価値と設計変数との関係について,評価値空間における個体間の近傍関係を考慮した,設計変数空間における個体間類似性の可視化手法を用いて解析を行う.本手法により,評価値の近さを考慮した上で,設計変数間の類似性を視覚的に把握することが可能となる.
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© 2012 日本知能情報ファジィ学会
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