抄録
Google画像検索APIを用いて収集した画像群と、それらの周辺に存在するテキストに対し形式概念分析を適用することで、画像群を概念束として構造化を行う。周辺テキストは多種性が高いため、類似関係による構造化が難しい場合があり、これに対して本研究では、「鮮やか」などの形容詞を画像に自動付与する手法を提案する。提案手法では、まず形容詞をキーワードとして画像検索を行い、得られた画像群を教師データとして識別器を構成する。この識別器を用いて、検索された膨大な画像群について形容詞を付与すべきか判別する。Google検索画像群を対象に、提案手法を含む視覚化システムの評価を行い、有効性を示す。