抄録
社会及びビジネスがグローバル化している今日,女性の活躍は最も注目されるテーマのひとつである. さまざまな角度から女性の活躍を検証すべき時代が来たといえる.ビジネスは経済成長性の高い地域を常 に探している.一方で,既に成熟した経済にとって高度成長は容易ではない.そこで競争力維持に女性の 労働参画が求められる.しかし女性が伝統的に担う場合が多かった子育てや介護などの無償労働を補うた め政策や制度による公的支援が財政赤字拡大につながれば、国際競争力の低下が懸念される.そうした視 点から本稿は、女性の政治参加に着目し米国の立法データを用いて検証した.その結果,立法面での女性 の活躍が財政赤字を悪化させ国際競争力に負のインパクトを与える確証はないことがわかった.本研究は 女性の活躍に新しい視点を提供するものである.