名古屋市立西部医療センター城西病院 内科
2009 年 51 巻 2 号 p. 213-221
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73歳の男性.下腹部痛と下痢で入院加療中に血性の嘔吐あり.上部消化管内視鏡と腹部CT検査で胃・十二指腸蜂窩織炎と診断した.保存的療法で改善し経口摂取を開始したところ,腹痛,嘔吐が生じ,腹部CT検査で典型的な門脈ガス血症と診断した.るい痩(BMI13.0)による上腸間膜動脈症候群が背景に存在し,それが胃・十二指腸蜂窩織炎と門脈ガス血症発症に関与したと考えられた.長期臥床,低栄養の高齢者では上腸間膜動脈症候群を念頭におく必要がある.
日本胃カメラ学会機関誌
日本内視鏡学会誌
日本内視鏡学会雑誌
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