【背景】十二指腸黄白色斑と吸収障害との関連を明らかにする.
【方法】上部消化管内視鏡検査を施行した連続132例を対象とし,65例には
13C-acetate,67例には
13C-glucose 100mgを水20mLに溶解し,内視鏡を用いて十二指腸下行脚へ投与した.その後,経時的に呼気を採取した.
【結果】
13C-acetate投与後の呼気中
13CO
2 排出は,十二指腸黄白色斑の程度により差はなかった.
13C-glucose投与では肥満群および十二指腸黄白色斑diffuse群で有意に呼気中
13CO
2 排出が低下した.
【結論】安定同位体を用いたヒトでの検討では,十二指腸のびまん性黄白色斑とブドウ糖の吸収低下との関連が明らかとなった.
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