日本消化器内視鏡学会雑誌
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症例
アニサキス虫体の刺入を認めた残胃出血性胃潰瘍の1例
横田 和久宮谷 博幸吉田 行雄
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2010 年 52 巻 4 号 p. 1257-1260

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抄録
症例は55歳の男性.既往歴として,十二指腸潰瘍穿孔にて胃十二指腸切除術(ビルロートI法)が施行されている.サバを生食した4日後に吐血したため,緊急上部消化管内視鏡検査を施行したところ,吻合部の胃側大彎にA1ステージの潰瘍を認め,その潰瘍底にアニサキス虫体の刺入を認めた.生検鉗子にて虫体を摘出後,潰瘍底の露出血管に対し止血処置を施した.プロトンポンプ阻害剤(PPI)の投与にて加療した.サバの生食14日後には,潰瘍はH2ステージへ改善を認めた.アニサキスによる出血性胃潰瘍の発生が推測された.
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© 2010 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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