松江市立病院 消化器内科
松江市立病院 総合内科
松江市立病院 臨床検査科
島根大学 消化器・肝臓内科
2010 年 52 巻 5 号 p. 1403-1407
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症例は75歳,男性.静脈血栓症にて抗凝固療法中.上腹部痛と吐血にて受診.上部内視鏡検査で胃前庭部に巨大な粘膜下血腫と同部からの漏出性出血を認めた.保存的加療後,血腫は自壊し潰瘍を形成した.潰瘍辺縁から生検し病理組織でアミロイドの沈着を確認した.検索の結果,多発性骨髄腫による消化管アミロイドーシスと判明した.アミロイド沈着による組織学的脆弱性と抗凝固療法の出血助長が,粘膜下血腫を呈したと推察された.
日本胃カメラ学会機関誌
日本内視鏡学会誌
日本内視鏡学会雑誌
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