抄録
症例は65歳,男性.平成13年10月胃MALTリンパ腫および十二指腸(球部,上行部)びまん性大型B細胞性リンパ腫に対してCHOP療法を2クール行ったところで十二指腸上行部が完全狭窄を来たし,平成14年1月十二指腸部分切除術を施行した.平成18年9月血中可溶性IL-2受容体が徐々に上昇し,十二指腸球部にMALTリンパ腫の再発を認めた.大腸内視鏡検査では回腸末端,盲腸から下行結腸に,びまん性に赤色紋理の所見を認め,生検にてMALTリンパ腫と診断された.治療はCD20陽性であり計5クールのR-CHOP療法を行い,内視鏡的にも組織的にも改善を示した.