神戸大学大学院 内科学講座消化器内科学分野
神戸大学大学院 病理学講座病理診断学
2010 年 52 巻 8 号 p. 1895-1900
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症例は55歳男性,左上顎洞形質細胞腫治療後に腹痛と背部痛を主訴に施行された腹部CTにて膵頭体部に70mm大の腫瘤性病変を認めた.血清IgG高値及びERCPにて同部位に膵管狭細像を認めた.悪性リンパ腫,自己免疫性膵炎との鑑別が問題となり,開腹生検にて膵形質細胞腫の確定診断に至った.膵形質細胞腫は非常に稀な疾患であるが,膵に腫瘤性病変,IgG高値,膵管狭細像を認めた際には鑑別診断の一つとして念頭に置くべきであると考えられた.
日本胃カメラ学会機関誌
日本内視鏡学会誌
日本内視鏡学会雑誌
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