日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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症例
一卵性双生児双方に発症したクローン病症例
辺見 英之福島 恒男森岡 香白倉 立也中条 徹朗高橋 敬二野沢 博土井 健一西野 晴夫松島 誠木村 英明
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2010 年 52 巻 9 号 p. 2707-2712

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抄録
弟は11歳時に腹痛,下痢,体重減少で発症し,IOIBDスコア4点.内視鏡検査で十二指腸狭窄及び盲腸~横行結腸に多発潰瘍を認めた.生検で非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を認め,十二指腸大腸型クローン病と診断した.胃空腸吻合術を行い,経過良好である.兄は12歳時に下痢,体重減少で発症し,IOIBDスコア2点.十二指腸縦列びらん及び大腸多発アフタを認め,弟と同型クローン病と診断した.内服治療で経過良好である.本邦では3組目である.
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© 2010 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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