抄録
【目的】ENBD留置での胆汁細胞診の回数別・疾患別の検討を行った.また,陽性率が95% 以上となる回数を検討した.【対象・方法】対象は,2004年5月から2009年2月にENBDを留置し悪性と診断した133例.【結果】細胞診回数中央値は3回(範囲2-9回).陽性は73例で感度は54.9%.初回のみの検査の感度は31.6%(42/133)であった.疾患別には,胆管癌が膵癌に比べ有意に感度が高かった(66.7% vs 42.9%)(p=0.03).陽性73例中70例(97.2%)が6回目以内で陽性を検出した.疾患別には,胆管癌と膵癌において何れも6回目に陽性率は95% 以上となった(胆管癌:96.2%,膵癌:95.2%).【結論】ENBD留置での胆汁細胞診は,繰り返しできる事で正診率が向上しており,膵癌に比し胆管癌で有用性が高い.95% 以上の陽性率を得る為には,最低6回の検査が望ましい.