抄録
【目的】成分栄養剤(エレンタール®)の併用により大腸内視鏡検査前処置においてポリエチレングリコール(以下PEG)服用量を1Lに減量できるか検討する.
【方法】検診にて便潜血陽性を指摘された421例を対象とし,検査食+PEG 2LのA群とエレンタール®+PEG 1LのB群に振り分け,腸管洗浄度(5段階評価)と前処置受容性を比較した.
【結果】A群201例,B群220例でPEG服用量はそれぞれ2.00L,1.10Lであった.洗浄度は3.91,3.76とB群でわずかに劣っていたが(p=0.008),検査不能例はなく病変の検出率は同等であった.有害事象は23.1%,12.5% とB群で少なかった(p=0.045).
【結論】検診目的の大腸内視鏡検査ではエレンタール®の併用により検査の質を低下させることなくPEGの服用量を減量できるだけでなく有害事象を減らすことができる可能性が示唆された.