日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
Print ISSN : 0387-1207
ISSN-L : 0387-1207
症例
内視鏡的に除去し得た虫垂異物の1例
杉浦 裕美子松森 友昭小林 隆船越 太郎坂井 文安藤 純哉村田 成正松本 優子藤田 欣也名生 諭史吉田 俊一
著者情報
ジャーナル フリー

2011 年 53 巻 2 号 p. 290-295

詳細
抄録
52歳女性が待ち針4本を飲み受診.針は胃に1本,空腸に3本認めた.胃内の1本と大腸内に移動した2本の針を内視鏡的に摘出.残り1本はCT上虫垂内に存在していたが内視鏡上確認できず,大腸透視,選択的虫垂造影下に針の方向を確認し,鉗子を用いて摘出した.虫垂を直線化するためガイドワイヤーを用いた操作が有用だった.虫垂異物は,虫垂炎や穿孔を来すため外科的治療が一般的であり内視鏡的に摘出した例はなく報告する.
著者関連情報
© 2011 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top