日本消化器がん検診学会雑誌
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原著
対策型検診撮影法における右回り3回転動作の実態と動画説明による改善の試み
山本 智美安保 智典田中 伸一細川 肇春木 秀敏西田 大中川 栄志廣田 恵理果長谷川 達也
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2015 年 53 巻 6 号 p. 759-765

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抄録
対策型検診撮影法では独特の素早い体位変換や回転動作が困難な受診者に遭遇する事が少なくない。今回, 改善を目的に動画説明を導入し, 最初の右回り3回転動作に着目し有効性を評価した。対象と方法:右回り3回転を40秒未満で行えなかった者を3回転困難者とした。動画説明導入前群:1,665名(2011年11月17日~同年12月7日), 動画説明導入後群:1,631名(2012年1月19日~同年2月9日)で評価した。結果:全体では3回転困難者は, 動画説明導入前群で25.7%, 動画説明導入後群で12.1%であった(p<0.01)。3回転困難となる原因は74歳以下では体位変換に関する具体的な理解不足であったが, 75歳以上の高齢者では運動機能低下であり, 対策型検診撮影法を一律適用するのは困難である。結論:体位変換を視覚的に理解できる動画説明は多くの年齢層で右回り3回転動作を正しく理解させるのに有用である。
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© 2015 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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