愛媛大学大学院 先端病態制御内科学
2011 年 53 巻 6 号 p. 1626-1633
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ソラフェニブ投与により消化管出血を発症した2例についてその内視鏡所見を含めて報告する.症例1はソラフェニブ投与開始後,1週間以内に下血が出現.十二指腸下行脚に浮腫状で高度の発赤があり,同部からの出血が疑われた.症例2はソラフェニブ投与1カ月で下血・血便が出現.大腸に血管拡張があり,同部からの出血が疑われた.いずれの症例も出血部位の同定は困難であったが門脈圧亢進症でみられる消化管粘膜病変の所見を呈していた.またソラフェニブ中止のみで出血は速やかに改善した.
日本胃カメラ学会機関誌
日本内視鏡学会誌
日本内視鏡学会雑誌
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