2011 年 53 巻 6 号 p. 1634-1639
【目的】胃癌診断における経鼻内視鏡の有用性を明らかにする.【方法】機種はGIF-N260,GIF-XP260N(Olympus社製)を使用し,胃癌検診・人間ドック・一般消化器診療に応用しその診断能を検討した.【成績】2006年1月から2008年12月までの経鼻内視鏡検査数は2,085件であり,発見された早期胃癌は15例で男性10例,女性5例,平均年齢は77.3歳,深達度はM癌12例,SM癌3例であった.【結論】経鼻内視鏡の胃癌スクリーニングにおける有用性が示唆された.