日本消化器内視鏡学会雑誌
症例
Gross C型先天性食道閉鎖症術後難治性食道狭窄に対し経胃瘻孔的内視鏡を併用して磁石圧迫吻合術を施行した症例
春田 英律山内 栄五郎細谷 好則倉科 憲太郎斎藤 心瑞木 亨宇井 崇平嶋 勇希佐田 尚宏安田 是和
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53 巻 (2011) 8 号 p. 2001-2005

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抄録

症例は19歳男性.先天性食道閉鎖症Gross C型で日齢1日目に食道気管瘻結紮切離と胃瘻造設術,生後6カ月目に食道再建術を受けた.術後より吻合部狭窄を併発し,内視鏡的バルーン拡張術などを行うも,再狭窄を繰り返し難治性であった.内視鏡検査では門歯より約27cmに著明な全周性狭窄を認め,食道造影では狭窄距離は約2cmであった.今回,経胃瘻孔的内視鏡と経口内視鏡を併用して磁石圧迫吻合術による狭窄解除術を施行.術後3病日目に磁石同士は接着し,18病日目に落下・排泄された.現在術後2年が経過したが再狭窄なく経過している.磁石圧迫吻合術は難知性吻合部狭窄症例に対して有効な治療法であると考えられる.

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© 2011 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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