日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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症例
大腸内視鏡によるS状結腸ガスの吸引にて 経皮内視鏡的胃瘻造設術が可能となった3症例
川島 耕作大西 浩二福田 浩介数森 秀章大野 康彦黒谷 明嗣加藤 隆夫石原 俊治木下 芳一足立 経一
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2013 年 55 巻 1 号 p. 28-34

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抄録
経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)には著明な結腸ガスのため造設困難となる例が存在する.今回われわれは,S状結腸ガスが著明なために横行結腸や胃が頭側に移動しておりPEG困難と判断した症例において,直前の大腸内視鏡によるS状結腸ガスの吸引にて,横行結腸や胃が足側に移動しPEG可能となった3症例を経験した.PEG施行困難例の中には,結腸ガスが著明で横行結腸の足側への移動が必要な症例があるが,S状結腸ガス吸引が有効な症例も多く存在するものと思われた.
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© 2013 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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