日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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症例
胆石除去用バルーンカテーテルが膵管空腸吻合部の同定に 有用であった術後反復性膵炎の1例
池田 祐之牧野 直彦戸澤 智浩柿崎 泰明伊藤 美保佐藤 英之松田 暁子上野 義之
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2013 年 55 巻 1 号 p. 42-47

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抄録
症例は73歳男性.2008年に膵頭部の膵管内乳頭粘液性腫瘍に対して膵頭十二指腸切除術(PD)を施行し,2011年2月から急性膵炎を繰り返すようになった.同年5月に原因精査のためダブルバルーン内視鏡(DBE)による膵管造影を試みたが,膵管空腸吻合部を同定できずに終了した.同年8月に再度DBEを施行.この時も吻合部の同定に難渋したが,胆石除去用バルーンカテーテルを内視鏡先端で拡張し,バルーン越しに視野を確保することで,ヒダに埋没していた吻合部を同定できた.PD後の膵管口の同定においては,吻合部狭窄や視野範囲の問題により難渋することを経験するが,本法はその一助になりうるものと考える.
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© 2013 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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