日本消化器内視鏡学会雑誌
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経験
胃悪性リンパ腫放射線治療後の胃粘膜障害―放射線治療後に発生するgastric antral vascular ectasia―
久能 由記子魚住 淳廣瀬 靖光有川 俊二早渕 尚文
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2013 年 55 巻 1 号 p. 48-55

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抄録
胃悪性リンパ腫の放射線治療症例24例中4例にgastric antral vascular ectasia(以下GAVE)の出現を認めた.そのうち1例はGAVEからの出血があり,argon plasma coagulationでの治療が必要であった.GAVE発生時期は放射線治療終了から3~6カ月後であり,消退時期は12~24カ月後であった.放射線治療による胃粘膜障害は総線量50Gy以下ではおきないと言われているが,自験例は総線量43.2Gyが1例,その他の3例は30Gyであり,比較的低線量でも粘膜障害をきたす可能性があると思われた.
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© 2013 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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